- ブログ
- 2018.10.01
筋肉痛が嫌いな方へ その3
筋肉痛を起こす、とういうことが
その1では、老けた細胞を減らし若い細胞が増えること。
その2では、年齢とともに減っていく「成長ホルモン」の分泌を増やすこと。
筋肉痛を起こせば、老化を抑制する要素が増えることを書いてきました。もちろん、筋肉量の増加によって引き締まり感が増して、外見的な若さが増すことになります。
その3では
有酸素運動と無酸素運動について述べたいと思います。
まず、どちらがより「筋肉痛」になるかといえば「無酸素運動」であります。
有酸素運動とは軽強度の運動を長時間おこなう運動であり、呼吸を止める事なく継続する運動です。
陸上競技で言えば、息を止めて一気に走る短距離走が「無酸素運動」、一定リズムで呼吸しながら長い距離を走る長距離走が「有酸素運動」です。
運動(トレーニング)をしようとする人の目的のひとつに「脂肪を減らしたい」というのがありますね。そして今だに脂肪を減らすのは「有酸素運動」という認識が強く残っています。
有酸素運動は、確かに「運動中」の脂肪消費は高いのです。エネルギー消費の仕組みは、運動を始めると筋肉や肝臓などに蓄えているグリコーゲン(糖質を変化させたもの)をエネルギーとして消費します。運動を続けると20〜30分くらいでこのエネルギーは無くなります。その後は中性脂肪をエネルギーとして消費し始めます。
つまり、中性脂肪は「予備燃料」扱いですね。主燃料が無くなってしまうような運動を毎日するようになると、身体は主燃料をより多くつくり貯めておけるように対処し始めます。そしてもうひとつの重要な機能「恒常性維持」つまり「変化しない」ようにするための機能が働きます。
なぜ?変化しないための機能が働くか?それは急激な変化は命とりだから。です。この働きがあるから、体温や血圧、脈拍、免疫、内分泌などが安定的に保たれるのです。
脂肪を蓄えるのも生存するためであるから、急激な減少は身体機能が全力で阻止しようとします。するとどうなるか?…運動も食事の節制も続けているのに「あんなに順調に減っていた脂肪が減らない」人によっては再び増える、という現象が起こります。
これら、グリコーゲン備蓄増加と恒常性維持で止まってしまった減量効果に有酸素運動で対処するには「運動時間を増やす」しかないのです。
有酸素運動で脂肪を減らすには、の記述が長くなってしまったので、今回はここまでにします。
次回は無酸素運動と脂肪の燃焼について書きたいと思います。